丁寧に書こうとすると、疲れますね(笑)

観劇ブログを開始してから数ヵ月が経過し、気付けば今年に入ってから9作品ほど観てるのに全く書いてない(笑)
過去の作品も含めて色々書こうと思ってたのに観劇作品だけがどんどん増えていき、書こうと思うとその労力を考えるだけで勝手に疲れてます( ´∀`)
(じゃあ辞めろw)

ちょっとメモ程度に今年何を観たかだけ書いておこう。

1月「お正月」「スリル・ミー」
3月「キューティーブロンド」「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」
5月「キンキーブーツ」
6月「2cheat4」「獣の柱」
7月「キネマと恋人」「レ・ミゼラブル

ミュージカルとストプレは今のとこ半々ぐらい。
8月以降はほぼストプレになりそうです。


こうやって書き出してみると1月に観た作品が遠い過去みたいです。
観劇ノートには感想を書き殴ってるけど記憶はどんどん薄れていっております。
さて、次は何を書こうかね。
話が入り組んだストプレ系よりミュージカルの方が簡潔に書きやすいんよな~。

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

ミュージカルばかりが続いていたのでここで劇団作品を。

2018年6月に観た劇団イキウメの舞台です。
イキウメに埋まってる友人から
散歩する侵略者」と「図書館的人生Vol.2」のDVDを借り、その未知なる世界観に圧倒されこれは生で観なくては!と思い初参戦。


映像の中の存在だったイキウメが実際に目の前で繰り広げる独特な世界に飲み込まれるのに時間はかかりませんでした。
いや、ほんとにお見事。
役者さんも脚本も演出も照明も音楽も美術も、その全てが完璧なイキウメワールドを作り上げ、その世界観へ開いた入り口から一気に迷い込んだ感覚になりました。



作品は
①「箱詰め男」(2036年)
②「ミッション」(2006年)
③「あやつり人間」(2001年)
の三部構成でオムニバス。
様々な役柄を9人の役者さんがこなしていきます。

①は、一見すると監禁事件の臭いすら感じさせるサスペンスストーリーの様ですが違うんですよね(笑)
脳に進行性の病を発病した脳科学者の山田不二夫が、自分の意識ををコンピューターへ移し機能させ生命活動を続ける、それを取り巻く家族の話なんです。
肉体は滅びてるが意識は(寄木細工の)PCの中で生き続けてる。
ちゃんと会話も出来るしちゃんと「お父さん」。
アメリカから久しぶりに帰国した息子はその現実に戸惑いながらも会話してる姿がなんともシュールで、笑いも起こってました。
ある時、匂いを感じるセンサーを取り付けた事から人としての感覚を取り戻す反面、単なる記録でしかなかった様々な過去が記憶として呼び起こされ、嫌な記憶にうなされるようになるんですが。。。

人が人である事の定義や、感覚が人に与える影響、匂いと記憶の結び付き、普段特に意識しない事柄を確実に台詞にして切り込む上手さ。
最後の会話は意外な言葉でギョッとしてゾッとしました。


②は死亡交通事故を起こし、実刑判決を受けた山田輝夫は、「信号は赤だったけど進んだらどうなるのか?」と突然沸き上がった衝動に従って事故を起こしてたと証言…。

この"衝動"に関する台詞で
「全校集会でシンとしてる時、突然大声で叫んだらどうなるかなって思った事ない?」
というのが出てくるのですが、これを聞いた時に思い当たる事が結構あってハッ!とし、その瞬間、ステージと自分が繋がったような不思議な感覚に襲われました。
きっと、その衝動は誰しもが一度は経験するのではないかなと。

山田輝夫はその自分の意志とは無関係に襲ってくる衝動を指令、つまり「ミッション」として自分に課して実際に行動し、その衝動は天からのお告げで人を救っている…という理屈へ到達するんですけど、それを真面目に語る姿の怖さと不気味さ。
目に見えない、意志とは関係ない衝動を「ミッション」として定義し、想像を広げ描き切ってしまう脚本にしばし言葉を失いました。


③は母親のガンの再発をきっかけに学業、就活、恋人の全てをリセットしたいと考える大学生の由香里の話。
ガンの母へ「病気と闘って欲しい」と言うのは母の為でなく、自分が不安だからじゃないか?と感じる事で、周りの人間の「あなたの為だから」は本当に自分の為なのか?と違和感を感じるようになる。
この感覚はきっと日常に転がってるもの。
優しさの裏側にあり、気持ちの押し付けに他ならないと思う事はしばしばある。
本当の相手の為とはどういう事なのか。。。

違和感を可視化したような、真っ黒いゴツゴツした岩のようなものがステージ上から現れるのがSFチックでした。


そして単なるオムニバスで終わらないのがイキウメ。
③で登場した人物が①と繋がってたり、まるでからくり細工みたいに構成されています。
観劇後、頭の中でぐるぐる思い返すと様々な繋がりに気付き、えー!と仰天するなどして二度楽しめるのもこの舞台のポイントかもしれません。
全て分かった上でもう一度観ると、違った角度からも楽しめそうです。



イキウメ作品に触れた事のない方はこの表現力の乏しい書き方だけでは半分も面白さが伝わらないと思います(笑)

そこで…
突如襲ってくる無意識の感情、衝動、思い出を具現化したこの作品はDVDになってるので是非見てくださいw(もっと詳細に書くとこの5倍ぐらいに膨らみそうなので)
私自身、友人に上記のDVDを借りた時からイキウメの魅力にヤられてしまい、会場の物販で
散歩する侵略者「太陽」「天の敵」
の三本をまとめ買いしました(笑)
一本の値段は4500円前後なので13000円のチケットを思えばタダみたいなものです。
(イキウメのチケットは5000円)


日常で意識しない脳内や心の動きを「もしかしたらあるかも…」と思わせてくれる隣り合わせのSFワールドで、人間とは…という問いをベースに見事に作り上げる骨太な脚本と緻密な台詞たち。
その独特なイキウメ世界を是非劇場で!!


※ちなみに5月から6月にかけて東京、大阪で公演あります。
タイトルは「獣の柱」



前川知大
#浜田信也
安井順平
#盛隆二
#森下創
#大窪人衛
小野ゆり子
#清水葉月
#田村健太郎
千葉雅子

レディベス

久しぶりに書く観劇ブログ(笑)
更に順番を無視して面白かったのとつまらんもの、交互に記してしてメリハリつけてみます。
交互ということは…



こちらは2017年12月に観劇してきたました。
行った動機としては、花總まりさんの芝居を生で観たかったからです。
「エリザーベート」をDVDで拝見し、少女から歳を重ねていく様や歌で表現する葛藤の気持ちが見事で実際に観てみたい!と思いチケットを取りました。


作品のストーリーは、
エリザベス1世が様々な試練や苦難を乗り越えて即位するまでを描いてるのですが …

う~ん…私の心には何も届きませんでした。。
異教徒であるが故の弾圧、身分の違うロビンとの恋などなど。
はいはい、そうですか。
というのが作品としての感想。

というのもこの舞台、冒頭でベスの家庭教師役アスカムを演じる山口祐一郎さんがストーリーの導入となる曲を歌うのですが…
歌声は安定しないし声も出てないし、おまけに歌詞が不鮮明で何歌ってるかほとんど分からない。
これから始まりますよ~と説明も含んだ大切な曲が客席に全く届いてきませんでした(私は3階席センターで拝見)
え?何これ、マジで??と座席からズリ落ちそうになるのをなんとか堪えましたが、この最初の10分程でテンションがかなり下がりましたね。

肝心の花總さんの好演さえ霞んでしまうほどの威力がありました。
だって、王家の紋章のイムホテップと違い出番が多く何回も登場しては歌うんですよ。
その度に削がれる集中力と期待感。
そのうちだんだん腹が立ってきて「歌うのやめろー!」と叫びそうでした。

役者さんの好み、歌や芝居の受け取り方は人によって様々だと思います。
ただ、この方に関してはそういうレベルを超えてるんじゃないかと。

歌から伝わるものは皆無。
つまらない芝居で観てる人に役としての感情や想いを届けよう、伝えようというとする気持ちもエネルギーも一切なかったように思いました。

色んな舞台を観てきて、ここまで役者さんに対して腹が立つ事はほぼないです(あと1人いますがw)
多少歌に難ありかな?等感じる役者さんもいますが、それでも「気持ち」を感じられるのでここまで思うことはなかったです。


と、そういう理由もあり半分死んだような目で観てましたね。


時おり登場するベスの亡くなった母親にげんなりし、ディスコを思わせるほどの突然のギラギラうるさい照明の中、半裸状態で女と戯れるフェリペ王子に戸惑い(しっかり双眼鏡で観ましたけどねw)、ベスが幽閉された塔でロビンといちゃこらした朝、見つかればベスがさらに不利になるのに飛び出すバカロビンに突っ込みを入れ、、、そもそも自分の危機的状況で男を部屋に招き入れるという行為に、男が絡むと冷静な判断も出来ないのかこの女!とベスに対する同情心さえ吹き飛び、
そうこうしてる間に舞台は終わりました(笑)



あと、セットに関して。
客入れの時から舞台のほぼ全面を占領して鎮座するホロスコープが描かれた盆。
最初は綺麗だな~と思いました(星、天文学をベスが学ぶ場面もあり、ベス自身の人生を現してる意味も)
で、勝手に途中で盆は捌けるものと思い込んでいたら、最後の最後まで鎮座していて正直、邪魔でしたね(笑)
セットが下手から上手に運ばれてくる時に、その盆が使用され回って登場する光景が滑稽というか。
ベッドがくっついてクルクルと出てきた際は遊園地のアトラクションかとw(記憶あってるかな)

作品の一部として意味づけたいのなら、冒頭と最後に登場させた方が印象として強くなるし、ベスの歩んで来た道のりとリンクする気がしました。



そして、ほぼ死んだ目で観劇した私はカーテンコール半ば、拍手で盛り上がる中そそくさと劇場を後にしましたとさ。



物語の着眼点というかテーマは悪くないのにイマイチ何を見せられてるのかよく分からん作品でした。
「色々あったけど、頑張ったベス」って昔話みたいな感じですかね。
世界史の知識があまりなくても分かりやすかったですし、そのお国や時代背景ならではの出来事も盛り込まれていたのですけど。。。
もっと何かをどうにかしたらもっと深く濃い話になりそうなのにな~w

そんな感じでした。





#ミュージカル
花總まり
#山崎育三郎
#未来優希
平方元基
山口祐一郎
涼風真世
和音美桜
石川禅
#吉野圭吾

髑髏Blu-ray BOX

先日、劇団新感線のステアラ髑髏シリーズの円盤発売が発表されましたね。

花鳥風月(上弦・下弦)極の全髑髏Blu-ray BOX 完全受注販売5万円!!
内容はゲキシネ映像と同じものを収録、特典ディスク1枚。

これ見た時、なんで?って思いませんでした?
私はもう、なんで?のオンパレードでした。

①なんでBOX販売のみ?
いやいや純粋に考えてBOX販売の意味が分かりませんわ。
受注生産という方法を取るなら単品にしても問題ないのでは?
根っからの髑髏ファンならそりゃもう6作品入ってBlu-rayでこのお値段ならお値打ちかと思いますよ。
どうせ全部買うならBOXの方が棚にもすんなり収まると思いますしね。
でもね、今回の様なキャストをガラリと変えた連続髑髏という試みで初めて新感線観に行った方も多かったと想像します。
特に月髑髏は。
声優界隈や2.5次元系の若手役者さんを起用したり、今まで新感線観た事なかった層も取り込んできたわけですよね。
この人が出てるから観てみよう!ってそうなるようにしたわけですよ。
私は新感線のファンですけどさすがに全部は要りません。
極と、あと好きな鳥か風があればいいかな~なんて考えていたわけで、今回のように窓口をガンガン広げた結果フラッと観に来た人たちが果たして全髑髏欲しいと思うでしょうか。
選びたい!単品がいい!これが普通の感覚だと思うのはおかしいのですかね。


②なんでゲキシネ映像のカット版?
BOX販売以上に疑問なのがノーカット版ではなくゲキシネと同じカット版が収録されてる事です。
今までにカットしまくり映像を収録してたDVDがあったでしょうか??
私の少ない知識ですが記憶にありませんね。
そもそもゲキシネ映像がノーカットでなくなったのはここ数年です。
以前は2500円ほどしてたゲキシネ料金を2000円に引き下げ、それに伴い時間を短くする為にやむなくカットしたものを上映するという方法をとりました。
値段設定を下げ映像を上手くカットしスピード感を持たせ、舞台を知らない人にも映像として観やすくする目的だったと推測します(あくまでも推測です)
それ自体は舞台ファンからすれば少し残念ではありますが、全国の映画館で上映するならより観やすくし、お客さんを取り込むという目的ならそれはそれで仕方ないなと納得してました。
「ま、DVDになれば全部見れるし」
という安心感も手伝って。
そういう気持ちが今回無惨にも裏切られたという事です。
実際に生の舞台で観てた者からすれば、目の前で観てたもの全て足したものこそが作品なのです。
カットしたものは単なる不完全体にすぎません。

先月上映されたゲキシネ花髑髏観ましたよ。
花髑髏は実際に生では観てないんですが、それでもカットされてるのは分かりました。
オープニングから既にカットされてて、客席が回転(転換)する場面はオールカット。
劇場に行った方なら分かると思いますがスクリーンに映し出される綺麗な映像で回転するんですよね。
(ステージアラウンドという客席が回転する特殊な劇場)
その場面が全て消え去ってて私は仰天しましたね。
舞台というものには転換がつきもので(転換のない舞台もありますが)、それにより場面が変わったり時には時代が変わったりする、その「つなぎ」の部分を綺麗さっぱり取り去ってしまう事により「舞台感」まで削いでしまってるのです。
しかも普通の転換と違い、映像がある事でストーリーを途切れさせる事なく進めていく事を可能にしたこのステアラの一番の特徴である回転を削り落としてるのはどういう事か?と。
映像だけでなく、それをバックに客席前の通路を役者さんが歩いたり走ったりしてるんですがそれも同じく削られてる。
そこにもちゃんとストーリーが存在してるんですよ。
あまりのぶつ切りに映画館の座席で「なんでやねん!」って言いそうでした。

そしてお金を払ってまで映像が欲しいと思う理由は、自分が観たあの光景をまた観たい!と思うからではないですか?
それぞれ観劇した日が違えば役者さんの芝居や劇場の空気感は変わります。
それは生だからこその変化であり違いであり舞台ならではの現象です。
そうではなく意図的に作品を切り取り客席から観たものとは違う不完全体にしてしまう…いやいや、バカにしてんのか?と。

少し話が逸れますが、今回のゲキシネは今までにないぐらいにカメラワークが最悪です。
ほとんど役者さんのアップだったような印象でした。
殺陣もなんでも関係なくアップ!
ステージの全景はほぼ不明で奥行きもなく「ゲキシネ」ではなく「シネマ」化してましたね。
ここまで舞台感を削いでくるか…ってほど酷い。
役者の顔だけが見たいわけじゃない。
舞台を少しでも感じる疑似体験も売りの一つなのでは?と。
まぁでもあくまでもゲキシネなので、それはそれと割り切る事はできます。
ただ、カットも含め、このままがBlu-rayになるなら話は別で、この映像を一体誰に向けて販売するのか?って話ですよ。
何の知識もなくゲキシネだけ観た人が果たして買いますかね?5万円も出して。
そこはやはり舞台を観た人、舞台が好きな人(観たかったけど行けなかった人もいるかもしれません)に向けてだと思うんです。
そういう人たちに対してカットしまくり版を堂々と販売してくる事に疑問しか感じませんし、作品に対する愛情すら疑ってしまいます。



③なんで特典映像が1枚?
ドラマでも映画でもその作品のDVDを買う時、作品が好きだからプラス特典映像が見たいからって事ありませんか?
特に好きな役者さんが出演してる場合。
ドラマなんて録画した映像も綺麗でCMだって編集できる時代にわざわざ高いお金払って買うのはそこに特典映像があるからという方も多いはず。
売る方だって同じじゃないですかね。
そこへきて今回の髑髏特典映像1枚…1髑髏に1ディスクなら納得しますよ、6髑髏で1ディスクとは1髑髏辺りの特典映像は一体何分あるのか。。。
Blu-rayディスク1枚辺りの収録可能時間はディスクのレベルによっても異なるようですが、3時間可能なもので1髑髏辺り30分、4時間で40分、今までの特典映像が3時間とか収録されてる事を考えれば豪華な特典とは言えませんよね。
特典映像の詳細までは分からないので実際は540分!!とか予想を超えてくる時間数なら③は撤回しますけど(笑)

とにかく値段に見合う特典映像にして欲しいって話です。



④なんでWOWOWが真っ先に放送?
ちょっとこの④だけかなり個人的な疑問なのですが、ゲキシネよりも早くWOWOWで放送した理由は何でしょう?
過去のゲキシネ作品をWOWOWで放送する事はあっても、その逆はあったかな?と。
ゲキシネを今か今かと待ってる人に少しでも早くお届けしたかったのか。
WOWOWとの関係に何か裏があるのか。
今回のステアラ髑髏をノーカットで観れる唯一の手段がWOWOWですよ?フルで観たけりゃ加入しろやって話にも聞こえます(歪みすぎ?w)
公式販売されるBlu-rayがカット版で、ただの放送媒体であるWOWOWがノーカット版ってなんか変な気がします。
いや、ノーカット版がおかしいわけじゃなくそれはもう有り難い話なので、やっぱりカット版を販売する公式さんがおかしいって話に繋がります。
我が家は色々訳あってWOWOWには加入してないのでもう二度とフルバージョンでは楽しむ事が出来ないかもしれません。



来週はゲキシネ鳥髑髏を観る予定です。
同じようにカットされまくってるでしょうが、ゲキシネだと割り切って観てきます。
ただ…
私は天海ファンである為、極髑髏のオープニングで太夫が歩いてる場面や自分が好きな場面がバッサリとカットされてたらきっと客席で発狂すると思います。
そしてそれが収録されるとなると悲しみしかありません。




過去に「ドクロBOX」なるものも販売されておりますが、バラ売りもあり選べる形態、その他のDVDも本編のみと特典映像付きを選べ、しかも特典映像はたっぷりある。
それが今までの基準で普通の事だったのが、あんな豪華な髑髏舞台を上演しておいてこの仕打ち…到底納得できません。
受注生産の申し込み期限が冷静な判断をも狂わせそうです。
販売される!って楽しみにしてる方の気持ちに水を差すようで申し訳ないですが、この気持ちをしばらく拭えそうにありません。



~追記~
結局特典映像の時間数も想像を超えてきませんでしたね。
特別自分にとってお得な特集もありませんし、予約しようかな?って気持ちの後押しに全くなりません。
このブログを書いた後、全く想定外でWOWOWさんの映像を手にしました(ありがとうございます!)
なのでBOXを買うメリットが更に減り、買う選択肢が完全に消え去りました。
まぁ、もうこれを書いてちょっとしたぐらいには買わないと決めてましたけど。
例えWOWOW映像がなくても買う選択肢はなかったです。

買わないという選択が新感線、若しくはヴィレッジ、イーオシバイへの新感線ファンとしての意思表示です。



#新感線
#花髑髏
#鳥髑髏
#風髑髏
#月髑髏
#極髑髏
小栗旬
阿部サダヲ
松山ケンイチ
宮野真守
福士蒼汰
天海祐希

ミュージカル HEAD'S UP!

こちらは2018年1月に新歌舞伎座で観てきました。
(早速観劇ノートの順番すっ飛ばしてますw)
橋本じゅんさんが出演されてるという事で気合いを入れて先行申し込みした後にアフタートークの登壇者予定が発表になり、自分が申し込んだ日がじゅんさんじゃない!って事でもう1日追加しました(笑)

でもこれ、2回行って大正解。
めちゃくちゃ楽しくて更に追加したいぐらい最高でした。

原案・作詞・演出/ラサール石井さん
脚本/倉持 裕さん(新感線の乱鴬の脚本家の方です)
で、こちらも再演の作品なのですがラサールさんが10年間温めてきた作品なだけあって、倉持さんの脚本力と合わさりとても練り込まれたしっかりした作品でした。


劇場付雑用係役の中川晃教さんが客席から登場し、美しく優しい歌声で我々お客さんを作品の世界へ一気に誘(いざな)い華やかなオープニングとなり、ストーリーは進んでいきます。

《大まかなストーリー》
老朽化により取り壊しが決まった劇場で、1000回を迎えて終了したはずの作品「ドルガンチェの馬」をもう一度だけ上演したい!と言うベテラン俳優の思い付きにより1001回目をやる事になるんですが、主演女優が来ないだのセットが足りないだの、ハプニング続出。
公演を成功させるためにスタッフさんの奮闘が始まる…というお話です。


とにかくこの作品はめちゃくちゃ笑います(笑)
色んなお笑いポイントが随所に散りばめられてあって、客席からも終始笑いが絶えませんでした。
その中でも一番記憶に残ってるのがなんといっても劇中劇の「ドルガンチェの馬」の主題歌。

うまっ うまっ ドルガンチェの馬♪♪
と動きに合わせて王と家来が歌う場面があるのですが、途中、上からスニーカーが落ちてきて、それを見た王が、
くつっ くつっ ドルガンチェの靴♪♪
って歌うんですよね(笑)
その靴はアルバイトの佐野君が仕込みの際、下りてるバトン(ステージ上にある美術セット等を吊るすパイプ)に乗せてしまったのが本番に落ちてしまうんてすが、客席は大爆笑(笑)
しかも落ちてくるハイカットのスニーカーが横に倒れる事もなく、ドン!と上手く着地するので尚更笑えました。

観劇後、しばらくこのメロディーを口ずさむ事になります(笑)


そしてこのミュージカルの特徴と言えるのが楽しいメロディーと気持ちの詰まった歌詞。
台詞もそうですが、この歌詞に様々な想いが込められてるなと感じました。

制作スタッフ役の青木さやかさんを中心に歌われる曲では
“ランチの食費切り詰めて チケット買ってくれる人
がいる(ありがとう)”
“チケットは売れている 約束はできている”
“座ってよあなたの席に 楽しんで身体ごと”

歌の直前の「チケットを売ったという事は約束したという事なんです、良い舞台にしますって」って台詞の後の曲なんですが、高いチケットを買って観に来てくれるお客さんに対する感謝の気持ちと、楽しんで帰って欲しいという想いが観てて伝わってきましたね~。

そして、先ほどのオープニングで中川さんが歌う曲にこそ全てが集約されているんです。

“あなたには見て欲しい 劇場で起きる奇跡
見えるものを支えている 今は見えないものたち

すべては夢 すべてはマジック
すべては嘘 すべてはトリック
劇場で起こること それはすべて魔法
劇場には人生が 劇場には涙が
でも終わればすぐ 忘れられる
劇場で起こる 一夜限りのショー

あなたには知って欲しい 全ての影と光
誰かをそっと支えている 声なきものの愛を”

コーラスさんも入ってくるこの曲、中川さんの語りかけるような優しい歌声に心つかまれて冒頭から泣きそうでした。
この歌詞だけで舞台の楽しさと儚さ、裏方さんへの感謝を感じません?
(感じなければいいですw)

そういった、大枠では感謝の気持ちを描きながら、ストーリーではそれぞれの役柄にドラマがちゃんとあるんですよね。
ある者は成長し、ある者は夢を叶え、ある者は過去の自分と向き合い…
登場人物が上手く交差していて知らないところで繋がってたりするんです。
ストーリーの軸となる劇中劇の「ドルガンチェの馬」の仕込み、本番、バラしまでを描きながら個々の人物の描き方やエピソードの盛り込み方が見事でした。

個人的にじゅんさんのエピード場面で(T-T)
こちらもまたオープニングの歌詞と繋がってるんですよ。
いや~脚本の綿密さが凄い(笑)


しかもお客さんに向けてビックリするような大きな仕掛けが用意されてるんです(ここでは言いませんw)
私は、うわ~~~~(感動)ってなりました。
ラサールさんの粋な演出にずっとやられっぱなし。
観てる人に楽しんでもらおう!という気持ちを死ぬほど受け取りながら時間を全く感じないぐらいあっという間の2時間30分でした。


で、ストーリー最大のネタバレポイントがあって、それが分かった時は、
はっ…え~~~ジーーーン(感動)でした。

先程の曲の歌詞の中に少しヒントがあるんですけど、、、それは実際に劇場で観て欲しい!(笑)
きっとまた再演されると思います。
いや、この作品は再演されるべき!後世に残していくべき!と勝手に思ってます。
それぐらい私の心に刺さりました。

ミュージカルは沢山上演されてますけど、そのほとんどが海外の翻訳もの輸入ものです。
この作品は日本オリジナルミュージカルとしてもっともっと広まって、果ては世界に飛び立つ事を願ってます。

とにかく、
舞台に携わる全ての人への感謝の気持ちとリスペクトで溢れ、とても温かい愛とエネルギーに満ちた素晴らしい作品でした。






以下、余談です


普段舞台を観る時に、裏方さんの仕事を気にしたりします?
いや、観てる時は意識しなくていいんですが、帰り道になんとな~く感じる事はあったりするのかな?なんて。
裏方仕事をかじってた私はそのスタッフワークを勝手に想像して感動してリスペクトしてます(笑)
なのでこのミュージカルはそういう側面からも描かれててより楽しめました。

ステージ上に『リノ』と呼ばれる樹脂製の薄くて長~いシートを実際に仕込み場面として敷いていくところでは、役者さんに混ざって本物のスタッフさんが出てきて手際よく敷いていくんですよ。
雰囲気が全く違うので本物って事にすぐ気付きましたけど、そういう演出も興奮ポイントでしたね。
照明の機材を仕込む場面もありますし、普通のお客さんは普段見る事がない光景なのでどう感じるか分かりませんが、
あ!吊り込んでる!懐かしい~!
ガチ袋や~(美術さんの腰に付けてる道具を入れる為の袋)
とか、仕込む際の光景に小さい事を発見してはいちいち反応して興奮してました(笑)


単純にこの作品が好きすぎて暑苦しいブログに(笑)
(実際に再演されて行ってみたら面白くなかった~って時の責任は取れませんのでよろしくですw)



哀川翔
中川晃教
青木さやか
相葉裕樹
橋本じゅん
今拓哉
#大空ゆうひ
池田純矢
芋洗坂係長

ミュージカル 王家の紋章

舞台観劇にはまり出したのは2010年からなのですが、ノートを書き始めたのがこの王家の紋章からだったので、ここからスタートします。

うーん、ここから始めるのがなんとも言えないんですが…
正直、物凄くつまらなかったです(笑)
自分の観劇史に残るほどにw

私が観たのは2017年なので再演なんですよね。
再演する、つまりは人気があった=面白い
って思いません?普通。
好きな役者さんが出てたのでチケットも何枚か購入し、めちゃくちゃ楽しみにしてたんですよ。

原作の漫画も読んだ事なかったので読みました。
4巻までが舞台の内容だと聞いてたので4巻まで。
少女漫画はほとんど読まないのでコッテコテの少女漫画!に多少思うところはありつつ、漫画としては普通に楽しめましたね。

そして舞台へ…


開始10分ほどで嫌な予感がし始めます(笑)
自分の中のセンサーが反応し、それを受け流しつつしばらく集中します。

でもダメでした。
センサーを無視出来ないぐらいに面白くないんです(笑)
面白くないポイントがありすぎてどこから書けばいいのか迷うほどに。。

ざっと書き出してみると

セットが取ってつけた感
場面転換が下手くそ
王が歩きすぎ
役者のステージングが下手くそ
出会いや感情の動きが不自然
場面の作り方が下手くそ
照明がダサい
原作と違うエンディング


要は、脚本の作り方が下手くそで演出がダサくセンスがないんですよ。

ストーリーとしては、
古代エジプトにタイムスリップしたアメリカ人の少女キャロルが、エジプトの王であるメンフィスに出会いそのメンフィスから求愛され、エジプトの敵国の王子イズミルはキャロルを利用しようとするが、イズミルもまたキャロルを愛して…みたいな、簡単に言うと2国の王から取り合いになる少女の話。
メンフィスの姉でありメンフィスを愛するアイシスの呪いでタイムスリップするわけなのですが。。

まずメンフィスとキャロルの出会いが不自然すぎて観てて「え~~」ってなりました。
人が沢山いる中でメンフィスがキャロルに声を掛ける場面、なんで声掛けたの?ってぐらい不自然。
古代エジプトではありえないブロンドの髪の毛は隠してたはず。
何が気になって声掛けたのか分かりませんでした。
しかも声を掛けるタイミング(間)が悪い。
キャロルが歩き出して3歩ぐらいしか進んでないのに、え?もう見つけたの?って。。
何か目立った事をしたわけでもないのに無理矢理出会わせた感満載でした。


メンフィスがキャロルを好きになる気持ちも、キャロルがメンフィスに惹かれていく気持ちも、そしてイズミルがキャロルを好きになる気持ちも描き方が雑すぎて「は?なんで?」の連続。
原作ではちゃんと描かれてるだけに、全く説得力なし。
イズミルに至ってはキャロルを鞭でしごいてたのに、いきなりキス!
もう訳が分かりません(笑)


あと、ビックリした演出が…
途中、アイシスイズミルの妹ミタムンを焼き殺す場面があるのですが、どう表現したと思います?
特大の赤いモール(針金の回りにフワフワが付いてるやつ)を体に絡めたんですよ。
体に巻き付けて燃えてます~って。
え?嘘でしょ?なになに?これ笑う場面かな?って思いました(笑)
真剣に考えた結果の演出がこれ?と。
あまりにもチープであまりにも安易な発想です。
それ故アイシスの残忍さも全く伝わりませんでした(原作ではかなり残酷に描かれてます)
この舞台以降、火を表現する作品にいくつか出会いましたけど、こんな子ども騙しみたいなやり方は王家だけです。

そしてこの焼け死んだミタムンの亡霊が色んな場面で登場する事になるのですが、全く意味がないんです。
ん?あなたは何をしてるのかな?って(笑)
しかも生きてる人間と同じ高さでフラフラ歩いてるから目障りで(笑)
とにかく何がしたいのか分からない登場のさせ方ばかりでした。

メンフィスとイズミルの対決場面では、他にもうじゃうじゃ周りに人物がいて初めて観た時2人が対決してる事に気付きませんでした(笑)
メインになるのは2人ですよ、他の人間どうにかしろよと。。
(対決の時の殺陣がまたダサかった)
メンフィスが一人で歌を歌う場面でも、後ろでチョロチョロ踊るセチの姿が邪魔で邪魔で…。

結局場面の作り方が下手くそなので、ここでは誰を見せたいのか、何を見せたいのかが明確でなく何がしたいのか分からないところだらけ。

メンフィス、イズミル、ライアン兄さんの3人が三角形のポジションで立ちキャロルに対する想いを歌う場面も、セットが何もない(メンフィスだけ謎の台に乗っている)ステージで照明の色をそれぞれ青、紫、水色?に後ろから当てて違う所にいますよ~みたいにしてるんですけど、またそれがダサい(笑)
おまけに歌い終わった後歩いて捌けて行ってダサさに拍車をかけてました。
キャロルを想うそれぞれの気持ちを対比させたかったのでしょうけど、露骨な対比すぎて本当にダサくて安っぽい。

セットがあまりなく、終始照明に頼りがちのこの舞台、色で敵と味方を分けてみたりやたらバックライトを使用したり(後ろからの照明)演出だけでなく照明もダサいんですよ。
今まで観た舞台の中で照明ダサダサ対決があったらグランプリ獲れるぐらい(笑)

ま、照明の話はさておき、
謎の演出がまだまだあります(笑)

イズミルとの対決の場面では、途中で「危ない!」とキャロルがメンフィスを守ろうと飛び出してきて背中を切られるんですよね。
えーー!なんで出てきたん?と心でツッコミましたね(笑)
どう考えてもメンフィスはそこまでのピンチではないんです。
むしろ反撃できたんじゃ?と。
キャロルが邪魔でしかなかったです(笑)
イズミルイズミルでそのまま去って行くんですけどそれにも、えーーー!です(笑)
(確かに原作もこんな感じなんです。
でも原作では本当にメンフィスがピンチでしたしキャロルの気持ちも見えてて納得できたのですけど、緩い演出すぎて、はぁ?しかなかったです)

その後場面が変わってセットの階段に座るメンフィスとキャロルがキス…いやいやいや、キャロル背中ザックリ切られてるからそれどころじゃないで!って思いました(笑)
おまけにその座ってる階段のセットが、明るい空間の中舞台上手に少し移動。。。しかも2人にスポット当たったまま。
それにも、え!!とビックリでした。
明るい中少ししか動かさないのなら、始めからその場所にセットできるような演出にすればいいのに…と。

メンフィスとキャロルが船に乗り舞台袖に捌けていく場面では、乗ってる船がペラペラの板で作られていて(立体的な物でなく船を模した板が立ってるだけ)それを人が動かし抱き合った2人が捌けていく…どこのお遊戯会かな?となりました。

その捌けていくセットに関して、ある場面で少し大きめの階段を舞台袖に移動させるのですが、カラカラカラとキャスターの音が聞こえたんですよね。
これにはドン引きしました。
何回か観ても必ず同じ場面の移動で聞こえるんですよ。
場面転換のない舞台もありますけど、転換がある舞台でキャスターの音が聞こえるってまあないです(笑)
だいたいが音楽でかき消すか、音自体しません。
プロとしてこれでいいのか?と。

そしてラスト、メンフィスとキャロルがめでたく結婚!!
原作自体は今現在も続いてるので舞台用に変えたのでしょうが、あまりにも捻りのない結婚というラストに何も感想がなかったです。
うちの母はその場面がラストだという事にも気付いておらず「これで終わりやで」って耳打ちしたぐらいでした(笑)

何故ラストが分からなかったか。
それは演出が下手くそだから、これに尽きると思います。
照明のダサさや役者のステージングの悪さと関連してくるのですが、ラストにくるまでにあらゆる場面で派手な照明と沢山の人を出して盛り上げてた為、最後の盛り上がりが霞んだんだと思います。


結局この舞台の何が一番ダメだったのか。
原作の漫画をある意味そのまま表現したところにあると思います。
漫画では受け入れられても、実際に人が壁ドンしてたら引きません?
漫画だから許される台詞や行動をそのまま立体化したら、ただただ寒く不自然なだけです。
もう忘れましたけど、台詞が臭くてギョッとする場面が沢山ありました(笑)
立体化する、目の前で人が演じる時は現実味を持たせないと説得力に欠けるペラペラの舞台になります。
紙の上で平面で描く漫画と立体的空間での舞台、同じ表現で通用するわけがないと思います。
原作が大切にしてる部分を読み取って、台詞や演出で肉付けし厚みをもたせる事はできなかったのかな?と。
本当に安っぽさしか目立たない舞台でしたね。

脚本も演出もセンスがない、若しくは適当に作ってるとしか私は感じませんでした。
突貫工事ミュージカルですね。
それぞれの役柄の見せ場もわざとらしく、舞台の世界では有名キャストが集められてたのでそれに配慮したから無意味な場面として出来上がった印象でした。

本当はまだまだあるのですが疲れたのでこの辺で(笑)


ただ、楽曲が良かったのでそこだけは救いでした。
あとアイシスを演じた濱田めぐみさん、この方の存在も私にとって救いとなりました。
劇場を包み込むような圧倒的な歌声、アイシスの感情として心にめちゃくちゃ届きました。
イズミル役の平方元基さんの芝居と歌も個人的に好きでしたね~。

後にこの王家はDVDにもなったようで、ジャケットをネットで目にし、そのダサさに笑いました(笑)
ジャケットまでダサいんか~い、と。

今では笑い話ですが、当時はあまりにも面白くなかったので返金して欲しいほどに腹が立ってました。
最後は、心でツッコミながら笑うという見方に変えてダメージを軽減してましたけど。
この作品を良かった~って感じた方、何が良かったのか教えて欲しいです(笑)


教訓として、この演出家の作品は二度と観ないと心に決めた次第です。



[補足]
原作で登場するキャロルを想うジミーが舞台では出て来ず、現代代表としてキャロルの兄ライアンが古代からキャロルを取り戻そうと度々登場するんですが…
出てこなくて良かったです(笑)


王家の紋章
#ミュージカル
浦井健治
濱田めぐみ
平方元基
山口祐一郎
#伊礼彼方
宮野真守
新妻聖子
宮澤佐江

舞台観劇の感想

みなさんは舞台観劇行かれた後、その感想をどう処理してますか?

友人や知人と行かれた方は感想を言い合ったり、帰宅して家族に話したり、SNSをしてる方はそこに感想や報告を載せたり。

たぶん普通はそれぐらいなのかな?と。
舞台に対して想いが強すぎる私は人に話をして尚且つノートに書き連ねてます。

単なる感想だけにとどまらず、脚本や演出、役者、照明や音響、美術まで…感じた事全てを忘れないうちにダ~っと。

Twitterもしてるのでそこにも書くんですが、なんせ他にも同じ舞台観てる方やこれから観る方もいるので配慮が必要になってきて、中途半端にしか言いたい事を吐き出せずモヤモヤしたり。

で、同じ舞台観た方のツイートを見てるとほとんどの方が
「面白かった~~」
「○○さんが良かった~」
「めっちゃ泣いた」
等々、だいたい褒めてるんですよね。

あれは本当なんですかね?(笑)
いや、どう頑張ってもクソつまらんかったけど…って作品にも時々出会いビックリするので。

人間なので好みはあります。
それは大前提としても、も!
どうやって観たら、良かった~!って感想になるかいささか理解不能な事があり、もしかしたら公の場で周りへの配慮からプラスの言葉を並べてるのではないかと勝手に推察してました。
(単なる素直な感想かもですがw)

舞台の感想を大きく、
①楽しかった(良い)
②まぁまぁ(普通)
③つまらん(悪い)
の3つに分けるとすると、③に該当する舞台に出会った時に他の方が楽しかったとしてる場合疑問に感じてしまいます。
(他の方の感想にとやかく言う権利はないですし、自由に楽しめばいいのは分かってるんですけどね(^^;)

私が思うつまらない、とは
脚本・演出・役者
このうち2つ以上の出来が悪いと感じる時です。
何をもって出来が悪いと言うのかはちょっと置いておくとして、もしかしたら私は他の方と観てるポイントが違うのかな?と感じる事もしばしば。

舞台上で起こる全ての事を作品として捉えてるので、場面転換から美術照明音響、役者のステージングや台詞の間や言い回しまで気にしてしまいます(笑)

まぁなんでそこまで気にするのか、実は過去に舞台照明の勉強をするため、ある学校(みたいなとこ)に1年間通った事があるのです。
(その後半年だけですが現場で働きました)

そこで学んだ事がやはりある程度基準になっています。
舞台における「照明」の役割を勉強しつつ、実際に照明機材に触れたり光そのものについて学んだり。
卒業公演では実際に照明プランを考え、同時に役者(と言っても素人ですがw)の稽古や美術音響の役割も見てきました。

舞台を作る楽しさと大変さをそこで知ったからこそ、色々思う事が多いのだと思います。
その事が観劇の際、プラスにもマイナスにも働き色んな気持ちがグワ~と溢れてくるのです。

そんなこんなで、思った事をそのまま書きたい!
他の方の正直な感想が知りたい!
そういう出発点で感想を連ねていきます。